高知能機能障害と苦悩

今回は思い切って、批判・不快感を受けることを覚悟して執筆してみました。どうか、最後までお読みください。

私は昨年12月にwaisIIIという知能検査を受け、全検査IQ140という診断を受けました。
一般的に110以上を高IQと呼び、80-130の間に95%は収まるのだが、+10高い140ですと、全体の0.25%しかいないことになります。

一般的にIQ20違うと会話が噛み合わないらしいです。ですから、自分にとっては当たり前の事象であっても、周りの人たちには理解されない、これがどんなに辛いものかを理解できる人がそもそもいません。
こんな風な表現をすると、私の自慢話に受け取られるかもしれない。しかし、どれほど辛いものか、そのほんの少しだけでも理解してもらいたく執筆しました。

高知能機能障害という言葉で表現されることも多いようですが、高IQと発達障害は重なるものかそうでないかの議論の余地は多分にあります。
それは、私にとってはそれはまるでカサンドラの苦しみのように思います。

トロイの木馬の中に敵兵が潜んでいることをカサンドラは予知できる能力を持っていた。その能力は太陽神アポロンによって授けられたが、カサンドラはその予知能力で将来アポロンが自分を裏切ることを知ってしまい、アポロンの誘いを断る。憤ったアポロンカサンドラに新たな能力を授ける。それは誰もがカサンドラの言葉に耳を貸さなくなるように、と。そしてカサンドラは宮殿が焼け落ちてしまうことに悲観するが何もできない。」

物事の本質が見えてしまう、なのにそれを伝えれば伝えるだけ周りから疎まれる、これが本当のカサンドラの苦しみです。

最近では発達障害と言う言葉がメディアなどの努力により大きく市民権を獲得している最中ですが、福祉の中心は精神障害発達障害(ASDADHD)・知的障害です。
このこと自体に異論はないが、高IQで苦しむものが受けられる施策はほとんど見当たらない。高IQ=頭が良い=何でもできる、そんな風なイメージが根底にあるのだと思う。

しかし、間違っても『自分は頭がいいから苦しい』なんて言えるものではなかった。そんな言葉を発すれば更に社会の窮地に追いやられるのは必然である。
以前、高IQの同士を求め、Twitterアカウントを作ったが、自分が高IQであることやギフテッドである、なんて己を形容するものの多くがテストすら受けてない自称であるケースが多かった。ここでの意見は「虚栄心」に対するものではなく、高IQを自己肯定感として誇示できる健常さへの嫉妬である。

如何でしょうか?あなたの頭の中にこれまでとは少し違った価値観が芽生えればこの上ありません。