主観/客観
「主観と客観」
自意識が高まる時代。特に青年期には、それが自分の行動(生活)を大きく変える。
好きな人にこう見られたい、周りからこう思われたい、あんな風に思われたくない。
他人の目を気にして、他人を欺く自分。自分自身を失ってしまうような気がして、悲しくなる。
他人の目を気にするのはもちろん、特別おかしなことではないし、悪いことでもないと思う。
ただ、ふと考えた時に、「今自分は何でこんなことを言っているのか」
そんな風に思ってしまうこともある。
「自分を見ている自分」(つまり客観)が、「それは本当のお前なのか?」と問いかけてくる時がある。
SNS世代。その根底にあるのが、セルフブランディング(意識的に自分の価値を伝える行為)だと考える。
それは本当の自分なのか?
おそらく全てが自分。
だが、それを客観で見た時に、本当に自分というイメージがあるのか。
カール・ロジャースのカウセリングにおける三原則。そのひとつとして「自己一致」がある。
自己と行動とを一致されることだ。
他の2つの原則「無条件の肯定的関心」「共感的理解」と異なる点は、クライエントとの相補関係により、クライエントに能動的に成り立たなければならないことだ。
「本音を言ったら、身が軽くなった」
こんなセリフをよく聞く。
一歩でも外に出れば、監視カメラが張り巡らされ、自分の行動を観られる現代。
自分を見失わないように。